「アマツカゼ」@青山(2008.3.30)

(当時某SNSに載せたダイアリを若干編集しつつ転載しています)


あらしのリーダーこと大野さんの主演舞台「アマツカゼ〜天つ風」を観てきました。


席は実質10列目の左よりブロック。 会場が思ったよりも小さかったので(どんだけでかいの想像してたんだ自分)、視力の悪い私でも役者さんの表情がなんとか確認できる(ステージの真ん中より向こうだとちょっと厳しかったけど)ぐらいのいい距離感でした。
もうちょっと近いともっと表情がみえるなぁ、と思ったりもしたけど、 あんまりかぶりつきだとたぶんかえって表情とか直視できない事態に陥っていたと思うので、これくらいでたぶんちょうどいい(笑)


舞台は間に15分の幕間がはいって2部構成。
13時10分ころから始まって、何時におわったっけ(;^_^A15:30頃だったかな?
カーテンコールはなぁんと5回!
いや、でもさ・・・カーテンコール5回やるっていう前提で作られたBGMってどうなのそれ、と思ったりもしました。
3回目までは出演者全員で、4回めと5回目は大野くん一人で、そのときは「凪」ではなく完全に「嵐の大野くん」としてのお手振り的な感じでした。めっちゃ手ふってたしピースしてくれてたよ。おちゃめさんな大野くんでした。


さて、舞台の感想ね。


ええと、そもそも私は舞台をそんなに頻繁に見ているわけではありません。今まで生で見たことがあるのは、三谷さん、ニナガワさん、地球ゴージャス、あと野田さんをそれぞれいくつか、かな。なので、舞台をよくみる人からしたら不思議な感想を書いたりしてるかもしれません。でもご了承くだされまし、です。
あとさ、感想ってことは、あくまで私個人が感じたことだからさ、うん。 好みってあるしさ。

どう書き出したらいいかわかんないから思いつくままにざくざくかきます。
おもいっきりネタバレです。
話が前後してるかもしれません。そこらへんご了承ください。






まず最初に言いたいのは、きだ脚本演出作品は私の好みではなかったぞ、ということです。


今まで見たことがなかったタイプの舞台だったので、なんていうか・・・観ていた間ずーっと、おなかの底には「食べ慣れないものを食べちゃった感」「違和感」みたいのがずっとあって。残念ながら最後まで話に入り込みきれませんでした。本当はどっぷり入り込みたかったんだけどなぁ。
この人の作る舞台は、私の好みじゃないんだなと、思いました。
(でものちのちDVDでみた同じきださん演出の「テンセイ」は話の流れもすきだなぁとおもえたので、単に「アマツ」の演出が好みじゃなかっただけなのかも)

だって演出がなんだかばたばたと忙しいやらその他大勢にぎやかしが多すぎるやらなんだもん。
ここの演出余計じゃない?やりすぎじゃない?もっとシンプルにしたほうがしっかり演技を見せれるんじゃない?と思う箇所がいくつもいくつもあったように思いました。(あくまで私の印象ですよ!)
で、大野くんがでてなきゃ観ないなこれ、と。
だってほんと好みじゃなかったんだもん><
観終わったあとも、「んー、1回でいいかな」って思っちゃったし。。。
でもいまは、「大野くんの演技をもう一度見て確認するためだけにもう1回みてもいいかも?」ってちょこっと思ってます。でもたぶんもう1回みたら「やっぱ1回でよかったかな」って思ってしまいそうで怖い。


もーほんとぶっちゃけ、きださんどうして出演してるんかわからん。
大野くんが会見で冗談ぽく「きださんいちばん美味しい役じゃん!」って言ってたけどほんとだわ。殺陣にまでからんでくるとはおもわんかった。

良くも悪くも「大野くんありき」の作品であり舞台であり演出なんだなと思いました。
会話の中にその役者本人についてのエピソードが登場したりするのは他の舞台でもあることだけど。なんていうか、そこだけじゃなくて。


見るまえは「どうしよう?おおの担になっちゃうかも!」などとテンションの高かったはずのうさぎが、幕間も観おわったあともびっくりするほど冷静になっていたのを見て、一緒にいった友達がびっくりしてました(笑)
冷静だったっていうか、あっけにとられてたというか、消化しきれてなかったというか消化不良というか、、、なんていうかまぁそんな状態だったので、「おーちゃんかっこよかった〜〜><!!!」ってならなかったんだよねぇ。てへ。
たぶんね、期待しすぎてたんだとおもう。過度に期待しすぎたせいで、「ええ?」ってなっちゃったんだとおもう。
だから、もっと素直に見ればもっと素直に感動できた・・・・・のか?(え?


できれば、次はきださん以外の舞台で大野くんの演技をみてみたいなあとおもいました。
きださんの、大野くんありきの舞台もあれはあれでいいと思う。でも、ああいうコンセプトの舞台ばっかりじゃもったいないなって。
もっといい演技ができるはず。もっと違う色がだせるはず。
だって映画「黄色い涙」「ピカ☆ンチ」「ピカ☆☆ンチ」での大野くんの演技はうまいなあってすごい思ったもん。
ジャニーズのタレントであるという大きなかせがある以上、できないこともたくさんあるんだろうし、実際は難しいだろうけど、いろんないい役者さんやいろんな演出家さんにもまれてほしいなぁ。
今回の作品だったら、仁雷の役の大野くんもみてみたいかもって思いました。ああいう役も似合いそうだよねぇ♪うんうん。
あと、別に金髪にしなくてもいいんじゃないの、っともおもったり。。。。だって時代劇なのに。。。黒髪でもよかったんじゃないかなぁ。。。だめかなぁ。。。。



あ。散々なことばかりかいてますけど、好きだなぁとおもったシーンももちろんありまして。たとえばですね、ええと。。。。。



オープニングでね、「開門!」って(せりふうろおぼえ)兵士が言って、ステージ中央奥の上方(階段上)にある城門がががーと開いて凪(大野くん)が登場するっていうシーンがあるんですが、それはうわあ!!って思いました。うわぁ、凪だ!って。
普段TVでみるぽえ〜んほわ〜んぼけーっとした大野くんとはまとっている空気がまるで違ってて!迫力っていうの?オーラっていうの?ほんと存在感すごい。
ちっちゃいはずなのにでかくみえたの!(いろいろごめん!)
大野くんのスイッチがオンになるとこうなるのか!とヘンに納得してしまいました。
普段TVや雑誌にでている大野くん、あれはスイッチオフの状態です(笑)

あとはねぇ、時代設定が戦国時代ってこともあり、ほんっと殺陣多かった!
こんなに殺陣がいっぱいあって、よく1日2公演できるね大ちゃん!て思うくらい。
面白いなぁっておもったのは、通常の速さの殺陣と、スローでみせる殺陣があって、なんていうかそのときの凪(大野くんの役名)の心情とかにあわせてかわるのね。
殺陣はねぇ、斬って斬られるタイミングとか人の密着具合(?)とかいろいろ気になる部分もありつつ(笑)すごいなぁって観てたんだけど、最後のほうにあった殺陣(どの場面かは忘れました^^;)の流れがとくに流麗で、おぉ美しい!って思いました。


BGMがむだにでかいシーンが多かった。全体的に音大きかったな。
きださんと大野くんの滑舌(かつぜつ、ってこの漢字でしたっけ^^;?)が残念ながらあんまりよくないみたいで、でかいBGMとかさなってるときや早口でいうときとか時折せりふがまったく聞き取れず、残念だなとおもいました。


風を演出するときのその他大勢のみなさま、そんなにいなくてもいいじゃんと思ったことも何度か。そしてどうしてなまはげ的風貌なのか。


陽炎(=松本まりか嬢)がかわいかったー♪
ひたっすらにけなげで一途で。
仁雷とのコミカルなやりとりも楽しかったけど、凪を守りたい、そのためなら命もおしまない、っていう切実なまでの想い。
とくにラストのとこの、追っ手から凪と陽炎と仁雷が逃げようとしているとき、怪我をした自分はあしでまといになるから置いてゆけ、って凪に言うとこ。
凪の手をいとおしそうに握って、その手を血に染めてきたのはなんのためですかって。あの一連のシーン、陽炎の一途さにほんと泣かされました(;_;)


虱が陽炎の気持ちを暴露しちゃってるシーンはかわいかったなあ。普段感情をあまり出さない凪がちょっとどぎまぎしてとまどってるところ。あの凪はすごくかわいかった。


凪はほんとに笑わない。なぜかというとそれは彼が重くて辛い過去をしょっているから。
村を不動(=アツヒロ)の一味に壊滅せられ、そのとき両親も殺され、妹を親の敵である不動に嫁としてうばわれてしまったのです。自分はその妹をいつか自由にしたいがため、そしていつか親の敵である不動を倒すためにあえて不動の軍門にくだり、日々屈辱を味合わされながら生きている。そんな設定だったから。


織田の砦を3日以内に攻略せよ、のとこはせつなかったです。
そのために虱(=きださん)をだまして攻略方法を得ているところ、こんな自分を友達だと言ってくれた人を、自分の目的のためとはいえだましてしまっていること。すごく後ろめたい、申し訳ないっていう気持ちがせつなかったし、川をせきとめてるとこに村人が乗り込んできて邪魔をしたとき、その本当の理由を知らない凪が村人たちを追い払ってるときも、最初は刀をぬかずに戦っていたのに、おもいがけず村人を斬ってしまって、はっ、としていたところとか、やむなく村人たちを斬ってゆくとことか、砦を流したつもりでいたのが、実は村を流していて、結果的に自分が仕掛けた罠で多くの罪のない村人たちを死においやってしまったとわかったときとか

凪がつらそうでつらそうで。せつなかったです。


佐藤アツヒロは美人さんだったー♪
ちっさかったけど(大野くんと並んでおんなじくらいだったから!笑)!きださんはもっとちっちゃかったけどね!
りん役のお嬢さんはりんが豹変するとこはよいなあとおもったけど、せりふを叫んでらっしゃるとなんていってるかわからなくなることも。


エンディングはどうやらこのシリーズの1作目「センゴクプー」をイメージさせるシーンらしいのですが、いや、あたしそれ観てないから。と、ちょっと置いてかれた感がありました。。。。
きっとこれまでの3作品をみていれば、あの瞬間「ふ、風助!」ってぐっとくるものがあったのかもしれないけど、最後の最後で置いてかれたのはちょっとなぁ。。。。




厳しい感想ばかり書いてごめんなさい。
でも、正直に、正直に書いてみました。