「ムサシ」@さいたま(20100522)

土曜日のあらし会のあとに行ったのは「ムサシ」だったのでした。@彩の国さいたま芸術劇場。遠かった。。。


藤原くんの舞台がみてみたい!勝地くんもみてみたい!杏ちゃんかわいいし!上手だし!白石さんもすきだし!ってなわけでチケット申し込んだら運よくとれちゃったのでわーいわーいと行ってまいりました「ムサシ」!
つたない感想書いちゃうよーって☆



さてさて。まず、この舞台のあらすじを説明してみましょうか。(おふぃしゃるの「あらすじ」もよかったら読んでみてね。)


武蔵と小次郎といいますと、やはり思い出すのはかの有名な「厳流島の決闘」ですね。約束の時間に半日おくれて到着した武蔵が、太陽を背にし、小次郎の長刀よりも長い舟のかいをけずった木刀をつくって倒した、というおはなし(ざっくりすぎる・・・)。
小次郎を倒した武蔵は、ばったり倒れ臥した小次郎に歩み寄り、傷の具合を確かめ、その場に立ち会っていた藩医に「お手当てを!」と叫び立ち去ったのです。。。

そして場面は変わり時は過ぎ去り、決闘より6年後。ここからお話が本格的に始まります。
山奥の小さなお寺がめでたく完成し、開廟(・・・じゃなくてなんだっけ、すみませんあとで書き直します)を記念して3日3晩の行を行うことになったその日、その寺でムサシと小次郎が再会を果たします。
厳流島で大きな傷を負ったものの、お手当てを受けてなんとか生き返った小次郎が、6年かけて血眼になってムサシの居所を探しあてたのです。殺気立つ小次郎。きりりとうけてたつムサシ。向かいあい、みがまえるふたり。
いあわせた住職さんや大僧正や檀家さんの必死のとりなしによりその場で決闘することはとりやめますが、小次郎が3日後に決闘する旨を書状でつきつけてきたうえ、「ムサシがこざかしいマネをしないよう、自分も寺の行事に参加しつつムサシを見張る」といいだして。。。


。。。というおはなし。で、感想などなど。以降は全力でネタバレしますよー。




つまり、再会して決闘するまでの3日間くらいのお話です。舞台は山奥のちいさなお寺。
こうやってかくとなんだか「本格時代劇?シリアス?」って印象もあるかもしれませんが、けっこう笑えるお話でした。「命を大切に」「自分を大切に」というテーマ(だと思いました)自体は重たいし教育めいてるし、後半の一部だけ、ちょっとお説教くさいかな?と感じた部分もあったけど、基本的には楽しく楽しく見れるおしばいでした。けっこう笑えたの〜。ストーリーの展開も難しくなかったからするりと入り込めたし。


6年の恨みつらみをしょってぼろぼろな風体、眼光鋭い小次郎(勝地くん)と、落ち着き払って、でもぴんとはりつめた緊張感のなかにいるムサシ(藤原くん)。一触即発なふたりの対決をなんとかやめさせたい周囲のみなさんのふわふわぶりがたのしい。そしてそのひとたちにまきこまれてあわあわするふたり、みたいな(笑)。
なぜか「こうすると争わずにすみ、あわよくば友情が芽生えるのだ!」ということで5人6脚状態になってるシーンもありましたねぇ。

あぁ、あと、乙女ちゃんが親のかたきをうつ・・・のをやめる、というシーンがありました。相手の片腕を切り落としはしたものの、許す、と。「恨みの鎖をたちきります!」「ムサシ様と小次郎様の恨みの鎖は立ち切れませぬか・・・?」そう問いかけていました。


ただただ「ふたりの決闘をやめさせたい!」って、周囲が画策して、2人が最終的に和解でもするお話なのかな?と思ってみていたら、まさかユウレイさんたちのお芝居だったとは・・・!っていう後半のたねあかし。生前に遺恨をのこし、命をそまつに扱ってしまった幽霊さんたちが、ムサシと小次郎に無駄な決闘なんかやって命をそまつにしてほしくなかったがために、ひと芝居うっていたのですよー。
じゃあここ荒れ寺だったりとかするの?ええといつから幽霊なの!?!?と若干混乱しましたが、最後の最後に幽霊じゃない柳生さんや沢庵さんが登場したので、あぁいれかわってたのかーと納得しました(笑)


役者さんたちの力量もすばらしいです。
藤原くんの凛とした存在感。舞台で育った人なんだなぁ、、、て感じ。所作が美しいんですよねぇ。ムサシの足の運びを間近にみて、当たり前なんだろうけど、その足の裏にまで意識が行き届いてる、っていうその、そのかんじ。TVのトークショウなどでもにこにこおしゃべりする藤原くんをみたし、ですのーとも観たけど、舞台の藤原くんが本来の本当の藤原くんなんだろうなぁ、って思いました。

勝地くん。いっちばん最初に舞台に登場したシーンでの最初の発声が、地声より低めだったのかな?「え、あれ?」ってそこはなったけど、6年前の設定だったからかしら。役柄のせいもあるんだろうけど、藤原くんとは違う、ちょっとぎらっとする存在感。でも若い活き活きしたオーラも感じられて。やっぱいい役者さんだよねぇ、なんてにやにや。このコがにのちゃんのお友達でもあるのよね、、、とヨコシマな想いもちらり。ヲタク脳で申し訳ない。。。

杏ちゃんは「SISTERS」でも観たから、もう安心してみてられました。劇中、白石さんとふたりで能?狂言?の演目「蛸」を踊るところがあるのね。それもおかしかったなぁ〜。

白石さん、吉田さん、六平さんや他の役者さんたちもみなさん魅力的。なにかってえと能にして歌って踊っちゃう柳生さん(吉田さん)が、会話の途中に突如うなりだすのがおっかしくておかしくて。


舞台はすごくシンプル。舞台の転換もシンプルな演出で、竹林がゆうがに踊るように動く様(で、山にわけいる様子や、風を演出してたりしたです)が美しいなぁ、と思いました。


遠かったし、休憩いれて約3時間の長いお話でしたけど、とても面白かったです。チケット思い切ってとってよかったなあってすごい思いました。



あのあの、言ってもいい><?
あのねぇ、なんと前から3列目だったのよう><!役者さんが超近かった!近すぎて目があいそうで、こっちをむいてるときは目をそらしたくらい近かった!私の視力でもはっきりと表情をとらえることができ、所作のすみずみまで確認できました。めっちゃ堪能できちゃいました。
劇場自体も、しゅっとした印象。ってなにそれ(笑)動線もわるくなさそうで全体の内装も居心地よく、座席も狭くなく、配置も見やすく見やすく整えられた印象。きっと後ろの端っこからも見やすいと思う。これでもっと都心に近いところにあればなぁ・・・遠いよここ・・・!来るのめんどくちゃいよ・・・!


最後に余談。私が行ったときは最寄の与野本町駅前がバラ祭りと化しており、さまざまな色合いのバラがアリスinワンダーランドの赤の女王の国かって勢いで満開に咲いておりました。赤ばかりじゃなくていろいろな色でしたけど☆ああまでぎっしり咲いてると圧巻でした。いつもああなのか、期間限定なのか、なんかイベントだったのか、そのあたりは不明。。。



たいしたことはかけていませんが、以上です。